保育士のパートの求人を見ると、仕事内容の欄に「保育補助」としか書かれていないことがあります。
補助とは、具体的に何をするのか。求人票からは分かりません。
私はいま、パートの保育士として働いています。この記事では、実際に何をしているのかを書きます。
なお、働き方は園によって違います。ここに書くのは私の園での話ですが、求人票には出てこない部分なので、イメージをつかむ材料になると思います。
私の働き方
まず、前提になる部分です。
- 9時から17時まで
- 週4回
- 早番・遅番なし
- 土曜出勤なし
早番・遅番がなく、土曜出勤もありません。ここは園によって大きく違うところです。面接の前に必ず確認してください。
出勤して最初にすること
私の園では、パートは基本的にフリーです。
フリーというのは、担任を持たず、決まったクラスに固定されない働き方のことです。その日によって、入るクラスが変わります。
だから、出勤して最初にすることは決まっています。
配置表を見ることです。
配置表というのは、その日の職員の配置が書かれたボードのことです。誰がどのクラスに入るかが書いてあります。私はまずそれを確認して、自分が入るクラスを把握します。
そして、書いてあるクラスに入ります。クラスに入らない時間は、用務や行事の準備、製作物、事務の仕事をします。
この「配置表を見るところから始まる」という感覚は、担任の先生とはまったく違う部分です。
クラスに入っているときの仕事
クラスに入ると、担任の先生と一緒に動きます。具体的には、こんな仕事をしています。
- 給食やおやつのあとの片付け(下膳)
- 机の掃除
- 床の掃除:食べこぼしが多いので、食べカスを集めてから水拭きをします
- 午睡(お昼寝)の手伝い
食事のあとの掃除は、思っているより時間がかかります。小さい子のクラスほど食べこぼしが多いので、集めて、拭いて、を繰り返します。
クラスに入っていないときの仕事
クラスに入らない時間帯は、園全体の仕事をします。
- 洗濯:用務の担当の方がいないときに担当します
- 壊れたおもちゃの修理
- 各クラスから頼まれた製作物の手伝い
- 行事の準備
- 事務の仕事
製作物の手伝いは、パートの仕事の中でも大きな部分です。担任の先生は日中ずっと子どもと一緒にいるので、準備の時間がなかなか取れません。そこを引き受ける形になります。
前の職場でパソコンを使っていた経験が役に立つのは、このあたりの時間です。事務の仕事は、できる人がいると重宝されます。

パートがやらない仕事もあります
ここが、担任との一番大きな違いです。私の園では、次の仕事はパートは担当しません。
- 日誌
- 指導案
- 保護者対応
- 行事の担当
書類と保護者対応がない。これは働くうえで、とても大きいことです。
幼稚園教諭として担任をしていたころは、持ち帰りの仕事がありました。いまは家に仕事を持ち帰ることがありません。
一番気を使うのは、午前中の活動の時間
「一日でどこが大変ですか」と聞かれたら、私は午前中の活動の時間と答えます。
クラスに入ると、子どもたちや職員と一緒に活動をします。このとき必要なのが、視野を広く持つことです。
見るものが2つあります。
- 担任の先生の動き:次に何をしようとしているのか。何を手伝えばいいのか
- 子どもたちの遊び:誰が何をしているか。危なくないか
担任の先生は、その日の活動の流れを持っています。フリーで入る側は、その流れを読みながら動く必要があります。同時に、子どもたちからも目を離せません。
この両方を見るのが、一日の中で一番頭を使うところです。
「フリーは難しい」と言われます
ここまで読んで、「担任より気楽そう」と思った方がいるかもしれません。でも、フリーは難しいと言われる働き方です。
理由は、担任とは求められるものが違うからです。
園全体の子どもの様子を知っておく必要があります
入るクラスがその日によって変わるので、特定のクラスだけを知っていればいい、というわけにはいきません。どの年齢の子がどんな様子なのかを、ある程度つかんでおく必要があります。
全クラスの職員と、程よくいい関係を築いておく必要があります
どのクラスに入ることになっても、そこの先生と一緒に動きます。だから、特定の人とだけ仲良くしていればいい仕事ではありません。
担任の意思を汲んで動きます
クラスに入ったときの動き方にも、コツがあります。
- 自己主張をしすぎない
- 担任の先生の意思を汲んで、先回りして動く
- 分からないときは、指示を仰ぐ
担任の先生には、その日の活動の意図があります。フリーで入る側は、それを読み取りながら動きます。
ここが、フリーは難しいと言われる理由だと思います。
それでも、フリーにはフリーのよさがあります
難しいと言われる働き方ですが、私はメリットのほうが大きいと思っています。
フリーは、赤ちゃんから年長さんまで関わることができます。
担任を持つと、その年齢の子どもたちと1年をともにします。フリーは違います。日によって入るクラスが変わるぶん、どの年齢の子どもとも関われます。
いいとこ取りのようだと感じています。
パートでよかったと思うこと
正職員と比べて、パートでよかったと感じていることを正直に書きます。
- 早番・遅番がない
- 書類や保護者対応がない
- 自分の生活に重きを置いて生活できる
- 子どもの都合や体調不良で休みやすい
- 気持ちが楽
「長く、細く」働きたいと考えて選んだ働き方ですが、その通りになっています。
子どもが熱を出したときに休みやすいというのは、小さい子を育てている人にとって、かなり大きい条件だと思います。担任を持っていると、子どもより仕事を優先する必要がある場合があります。
面接の前に確認しておきたいこと
ここまで書いてきたのは、あくまで私の園での話です。パートの仕事内容は、園によってかなり違います。
- 担任の補助に入るのか、フリーなのか
- 早番・遅番があるのか
- 土曜出勤は月にどのくらいあるのか
- 書類や行事の担当があるのか
この4つは、面接で聞いておくと入ってからのギャップが減ります。聞き方や、面接で実際に聞かれたことは、こちらの記事にまとめています。
まとめ
- 私の園では、パートはフリー(担任を持たず、日によって入るクラスが変わる)です
- 出勤したら、まず配置表を見て、その日に入るクラスを確認します
- クラスでは、給食後の片付け・下膳・机と床の掃除・午睡の手伝いをします
- クラスに入らない時間は、洗濯・おもちゃの修理・製作物の手伝い・行事の準備・事務をします
- 日誌、指導案、保護者対応、行事の担当はありません。持ち帰りの仕事もありません
- 一番気を使うのは午前中の活動。担任の動きと子どもの遊びを同時に見ます
- フリーは難しいと言われる働き方です。園全体の子どもを知り、全クラスの職員と関係を築き、担任の意思を汲んで動きます
- そのかわり、赤ちゃんから年長さんまで関われます。いいとこ取りのようなよさがあります
- パートのよさは、早番遅番がない・書類がない・休みやすい・気持ちが楽なことです
「保育補助」という言葉だけでは分からない部分が、少しでも伝わればうれしいです。
働く時間を決めるときに気になる扶養のことは、こちらにまとめています。



