「保育士1人で、子どもを何人まで見るの?」
保育園には、子どもの年齢ごとに、保育士の人数の決まりがあります。これを「配置基準」といいます。
この配置基準は、2024年度に、とても長いあいだ変わっていなかったところが見直されました。この記事では、こども家庭庁の資料をもとに、今の配置基準をまとめます。
※2026年10月時点の情報です。
配置基準とは
配置基準は、国が決めている「保育士1人あたり、子どもを何人まで見てよいか」の決まりです。「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」という決まりの中にあります。
これは「これより少ない人数ではいけない」という、いちばん下のラインです。
また、子どもが少ない保育園でも、保育士は2人より少なくしてはいけないことになっています。
年齢ごとの配置基準
今の配置基準は、次のとおりです。
| 子どもの年齢 | 保育士1人あたりの子どもの数 |
|---|---|
| 0歳 | 3人まで |
| 1歳 | 6人まで(条件を満たして5人にすると、お金の上のせあり) |
| 2歳 | 6人まで |
| 3歳 | 15人まで(しばらくは、前の20人でもよい) |
| 4・5歳 | 25人まで(しばらくは、前の30人でもよい) |
たとえば、1歳の子どもが12人いるクラスなら、保育士は2人です(5人に1人にすると、3人になります)。
2024年度に、76年ぶりに変わりました
2024年度に、4・5歳の配置基準が、30人から25人に変わりました。こども家庭庁の資料では「制度創設以来76年ぶり」とされています。
あわせて、3歳の配置基準も、20人から15人に変わりました。
| 子どもの年齢 | 前の基準 | 今の基準 |
|---|---|---|
| 3歳 | 20:1 | 15:1 |
| 4・5歳 | 30:1 | 25:1 |
ただし、保育士が足りない園で困らないように、「当分の間は、前の基準で運営してもよい」という決まり(経過措置)があります。そのかわり、新しい基準で人を置いた園には、そのぶんのお金が上のせされるしくみ(加算)があります。
どのくらいの園が、新しい基準になっている?
こども家庭庁の調べ(2024年7月1日時点)では、新しい基準を満たしている園は、次のとおりでした。
- 3歳児15:1を満たしている:96.2%
- 4・5歳児25:1を満たしている:94.4%
多くの園が、すでに新しい基準で保育士を置いています。
2025年度からは、1歳児の5:1も
2025年4月からは、1歳児の保育士を、5人に1人以上にした園に、お金を上のせするしくみ(1歳児配置改善加算)がはじまりました。
ただし、上のせを受けるには、次のすべてを満たす必要があります。
- 処遇改善等加算の区分1〜3を、すべて取っている
- 仕事でICT(パソコンやアプリなど)を使っている
- 職員の平均の経験年数が10年以上
最低限の基準(6:1)そのものは、まだ変わっていません。国は「加速化プラン期間中の早期に6対1から5対1への改善を進める」としています。
処遇改善等加算のことは、こちらにくわしく書いています。
実際の人数は、園によってちがいます
配置基準は「いちばん下のライン」なので、実際にはもっと多くの保育士を置いている園もあります。特別な配慮が必要な子がいるクラスに、保育士を多く置く(加配)こともあります。

担任の人数は、子どもの人数や、特別な配慮が必要な子がいるか、その人数によって大きく変わります。気になるときは、面接やホームページでたしかめてみてください。
複数の担任でクラスを持つときのことは、こちらにまとめています。
転職のときに見ておきたいこと
配置基準は、働きやすさにもかかわります。園を選ぶときは、次のようなことを聞いておくと安心です。
- 各クラスの担任の人数
- 担任を持たないフリーの保育士がいるか
- パートや保育補助の人がいるか
面接で聞いておくとよいことは、こちらにまとめています。
まとめ
- 配置基準は、保育士1人が見てよい子どもの数の「いちばん下のライン」
- 今は、0歳3:1、1・2歳6:1、3歳15:1、4・5歳25:1
- 2024年度に、4・5歳が30→25、3歳が20→15に変わった(76年ぶり)。しばらくは前の基準でもよい
- 2024年7月時点で、新しい基準を満たしている園は、3歳児96.2%、4・5歳児94.4%
- 2025年4月から、1歳児を5:1にした園にお金の上のせがはじまった
- 実際の人数は園によってちがうので、面接で担任の人数を聞くと安心




